峯岸道子さんの指導歴は、ヨガを始める前のエクササイズ指導を含めて32年。指導をはじめて7〰8年後には「腕の根元は肩甲骨」であることを言い始めていました。自分の体との対話を通して、かなり早い時期に肩甲骨の重要性を感じていました。
「肩甲骨ヨガ」が注目されたのは2~3年前。あるテレビ番組で「肩甲骨ヨガは痩せる」みたいな内容で放送されてから。峯岸さん自身は、あくまでも「脂肪が燃えやすい体に変わった結果」と「痩せる」ことについて強調しません。それよりも「姿勢•呼吸量•身体機能」の変化が肩甲骨ヨガの魅力であると言います。
ヨガ界では、峯岸さんは珍しいアプローチをする指導者として知られています。フィットネスインストラクターとしてエクササイズを指導した経験から、彼女が得意とするのは体の機能や解剖学的なアプローチ。今、評判の「ヨガ棒」も彼女の身体機能的、解剖学的な考え方から生まれたものと言えます。
日本にフィットネス産業が誕生した時期から、今も現役で「カラダ」に携わっている峯岸さんの着眼点は見逃せません。今までの経験から、これから必要とされるものが彼女の体を通して自然に導かれているようです。今後何を言いだすのか?楽しみです。