自分と違う体の使い方をする人がいることに気づいていた三土手大介さんは、廣戸聡一氏が提唱する「4スタンス理論」との出会いによって、ヒトが体を自然に動かす場合「つま先・外側重心」「つま先・内側重心」と「かかと・外側重心」「かかと・内側重心」の4タイプに分類できることを知り、それまで選手・指導者として感じていた疑問などひとつ一つの点が、線としてつながりました。
4スタンス理論を知ることで、三土手さんのトレーニングは変わりました。特に同じトレーニングをしても体のダメージが軽減され、疲れが残りにくくなったそうです。これはトレーニングの質が確実に向上したことを意味しています。また指導者としても、その人のタイプに合わせて的確に指導できるようになり、今では様々な種目のアスリートたちが三土手さんのジムを訪れるようになりました。
撮影余話
体の使い方にはタイプがあることを知らなければ、的確な指導ができない・・・三土手さんは、もし自分のタイプと違う指導者から指導を受けた場合、伸びるはずの才能も伸びない・・・厳しいトレーニングをすれば故障する可能性が高くなると心配しています。三土手さんの話を伺って、指導者が選手を駄目にするパターン・・・日本では意外に多いような気がしました。