2002年に撮影したシチュエーション別のプログラムの中の一つで、起きがけにベッドや布団の上で行える種目をまとめた動画になります。動きを取りにくい避難所のスペースでも行えるのではないかと考え、ここに公開します。
2002年に松下電器産業株式会社様(当時)と中原が共同制作した動画で、前者のサービス停止に伴い、2005年にICOで引き取らせていただいた動画になります。
起きがけに体を起床モードに徐々に近づけていく目的で行うこの一連のエクササイズについては、私自身も好きで今でもよく行っています。特に、花粉症の時期は起きていきなり活動すると症状が憎悪する場合があるので、重宝しています。
1) 全身ののび
両手、両足を頭側と足の側の両方から引っ張られているかのようなイメージでのびをします。伸びた後は脱力してリラックスします。
若い頃、自分の父の寝付きがいいので、こつを聞いたところ、「コレがいいんだよ」と教えてくれたのがこのエクササイズでした。寝る前にいろいろ考え込んでなかなか寝られない私ですが、確かに効くなあ、と思いました。寝る前にいやなことをすべて忘れ、リセットさせるつもりで行うのもいいようですよ。
2) 拳を握って力を入れる
体を起床モードに段階的に持って行くために、まずは拳に力を入れ、ゆっくりと前に突き出すようにします。1回目よりも2回目を早く、動画にはありませんが3回目はより早くと、少し動作のスピードを上げていくようにするとよいでしょう。
3) ももの裏側のストレッチ
朝起きてすぐは体温が低下していたり、交感神経系の活性が十分に上がっていなかったり、あるいは背骨の一個一個の間に挟まっている椎間板といわれる組織が伸びていたりして、柔軟性が低下しているものです。体が固い人には若干きつい運動かもしれません。難しい場合は無理に行う必要はありません。
片方の膝を立て、また伸ばす側の膝も軽く曲げるようにして、腰に負担をかけないようにします。
4) 腰
両膝を胸にゆっくり抱えるエクササイズです。下背部の筋肉が伸びている感覚は得られにくいのですが、骨盤を手前側に丸めるようなイメージで、腰の筋肉をほぐしてあげてください。
5) ツイスト
両膝を立てたまま、左右にゆっくり倒します。
インストラクション:吉田美穂
監修:中原 雄一
3)は確か私の作った撮影台本と違ったので、現場で吉田さんが使いやすいようにアレンジしてくれた種目だと思います。結果、つながりがよくなりました。