東日本大震災。未曾有の災害により心身のストレスによる不調に見舞われている方は多いと思います。フィットネス・インストラクター経験者として、直接的で実用的な運動プログラムを提供させていただくことこそ、今の私にできることだと思っています。
ここでご紹介するのは、2002年に松下電器産業株式会社様(当時)と中原が共同で制作した動画になります。当時は松下電器様と中原のサイトの両方で公開していましたが、前者の提供終了に伴い、2005年に中原が引き取ったものです。
この動画は首の周り~肩にかけての筋肉をほぐし、伸ばす方法を紹介しています。筋肉に力を入れた後、力を抜く、という動作を交えながら、ゆっくりと伸ばし、筋肉をほぐしていくエクササイズです。
首や肩はストレスによって凝りやすいパートです。やさしく、ゆっくりほぐしてあげてください。
首はデリケートな部分ですから、特に慎重に行ってください。呼吸を止めず、動作に合わせてゆっくり行いましょう。基本的には筋肉が伸びるときに息を一緒に吐いていきます。後は自然呼吸で結構です。
1) 肩をすぼめ、リラックス
筋肉に力を入れた後、力を意識的に抜くことでより筋肉の緊張を和らげる効果をねらっています。各エクササイズの間に行っているのは、筋肉を伸ばすエクササイズ=ストレッチングの効果を高めるためでもあります。
2) 首の後ろを伸ばす
首をゆっくり前に倒します。首の後ろ側の筋肉が伸びている感じがおわかりでしょうか?
3) 首の側面を伸ばす
首を横の方向にゆっくり倒します。顔の方向を正面方向や、下向きにわずかに変えることで、伸びる筋肉を変えることができます。首の横の方から肩にかけて、伸びているのがわかりますか? いろいろと角度をためしてみてください。
4) 首の回旋
ゆっくりとした動作で首の周りの大きな筋肉や、骨の近くにある小さな筋肉群などをほぐしていきます。
※ 首の骨(頸椎)に変形がある場合など、無理に行うと周りの組織を傷つける場合があります。この動作では特に、頭を後ろに倒す動作などで起こりやすいと考えるので、慎重に、無理なく行ってください。
インストラクション:吉田美穂
監修:中原 雄一