ベトナム総合武術 ボビナム PART4

ベトナム総合武術ボビナムの入門の形「ニャッモンウェン」です。もっとも基本的な形ですが「?」と思うような珍しい動きが入っています。マスターフゴ氏の話では、ボビナムには一般的な格闘技や武術では見たことがない動きがあり、また日本人には困難と思える体の使い方が含まれているそうです。それは周りが海で守られている島国日本人と、外国と地続きで常に外敵を意識しなければならなかったベトナム人の生活環境の差が体の使い方の違いになったのではないか…とのこと。

ベトナムは1883年から長い間フランスの植民地でした。そして1938年、グェン•ロック氏がボビナムを創始。その目的は諸外国に抑圧され続けたベトナム人を励まし鍛えることでした。注目すべきは、ベトナムで生まれたボビナムがフランスによって保護されたこと。ボビナムは必殺の武術ではなく、相手を倒す、相手に勝つのではなく負けない武術…言い換えれば、武道の精神を感じることができる武術です。その精神がフランス人に受け入れられたのかもしれません。

社団法人 日本ボビナム協会

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