躰道(たいどう)とは、祝嶺正献最高師範が沖縄の「手(ティー)」を母体として昭和40年に創始し、体系化した武道。そのアクロバティックな動きに注目されがちですが、今回の取材で一番驚いたことは躰道が人間育成を目的にした武道である点です。
昨年、躰道の学生大会を見学に行った時、参加している大学のほとんどが東京大学をはじめ優秀な大学ばかり。「なぜ?優秀な大学ばかりが参加しているのか・・・」と思いました。しかし今回の撮影でその疑問は晴れました。
恐らく第二次世界大戦という辛い経験を通して祝嶺正献最高師範は、人間育成の大切さを痛感していたと思います。それ故、戦後の復興・平和には、文武を兼ね備えた真の人間育成が重要であり、そのために将来、国の重要ポストで働くであろう優秀な人材が集まる大学で、武道を通した真の人間を育成したいと考えたのではないでしょうか。お楽しみに。