小野派一刀流には約180本の形があります。その中から今回は切返、左右之払、逆之払、地生、地生之合下段、陰之払、巻霞をご紹介します。

形では鬼小手への打ち込みが必ずあります。一般の人は、どうしても最後の鬼小手への打ち込みに目を止めがちですが、注目すべきは何と言っても最初の一撃までの流れです。実戦では最初の一撃で勝負はついていたでしょう。「とにかく前に出る」ことが小野派一刀流の特徴ですが、ほんの数ミリの刀捌きあるいは体捌きで相手の刀の動きを流す・封じる力学的な知識&経験、そしてそれを実践できるだけの充実した心技体が整っていなければ、前に出ることはできません。無茶苦茶強かったと言われる創始者伊藤一刀斎のズバ抜けた才能を感じます。

小野派一刀流